思想書① 境界を超える知性: 海外思想書に触れてみる
ここは、海外の思想書に焦点を当てた知的な探求の場です。私たちは、世界中の著名な思想家や哲学者が綴る洞察に深く触れ、その洞察を読者の皆さんと共有していきます。
思想書は、私たちの人生や社会に関する理解を深めるための貴重な道具です。それは、過去や現在の知識を通じて未来を見据えるための手引きでもあります。このブログでは、さまざまなジャンルやテーマの思想書に焦点を当て、その中から洞察に富んだアイデアや価値観を取り上げていきます。
我々は、単なる書評や要約にとどまらず、思想書が提起する問いや議論に対して深く掘り下げ、読者の皆さんとともに考えることを目指します。また、異なる文化や視点からの思想書を紹介することで、世界の多様性や理解を促進する一助となることも願っています。
⒈プラトン 『ソクラテスの弁明』『国家』『クリトン』
研究分野 修辞学、芸術、文学、認識論、倫理学、正義、徳、政治、教育、家族
主な概念 イデア · 善のイデア · 哲人王 · 夜の会
『ソクラテスの弁明』『国家』『クリトン』など
プラトンの『ソクラテスの弁明』は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの弁明を描いた作品です。ソクラテスの自らの信念に従い、真実と正義を求める姿勢に感銘を受けました。彼の対話の方法や論理的なアプローチは、現代にも多くの示唆を与えるものです。『ソクラテスの弁明』は、知恵と正義の探求において、私たちに常に新たな考えをもたらしてくれます。
⒉アリストテレス 『ニコマコス倫理学』『政治学』『詩学』
研究分野 論理学 自然学 生物学・動物学 形而上学 倫理学 政治学 修辞学 詩・演劇
主な概念 善 中庸 (ギリシア哲学) 理性 アイテール 四原因説 三段論法
『ニコマコス倫理学』『政治学』『詩学』など
アリストテレスの『ニコマコス倫理学』は、人間の幸福や美徳について深く考察した著作です。彼の「中庸の徳」の概念は特に印象的であり、過度な欲望や感情の制御の重要性を強調しています。彼の考え方は普遍的であり、現代の倫理学にも大きな影響を与えています。
⒊エピクロス 『自然について』
快楽主義などで知られる古代ギリシアのヘレニズム期の哲学者
『自然について』
エピクロスの『自然について』は、幸福を追求するための哲学を提唱した重要な著作です。彼は身体的な快楽と精神的な安定を組み合わせ、幸福の境地を実現する方法を示唆しています。また、エピクロスの「快楽主義」の理論は、自己充実と自己満足の追求を通じて、人生の意味や目的を追求する方法について新しい視点を提供します。彼の考え方は、個人の幸福と心の平安を追求する現代の生活にも多くの示唆を与えています。
⒋デカルト 『方法序説』『省察』
『方法序説』『省察』など
デカルトの『方法序説』は、近代哲学の基礎を築く重要な著作です。彼は疑念の精神を通じて、真理を求める方法を提案します。
彼の有名な「我思う、故に我あり」の言葉は、自己存在の確証を見出すための哲学的探求の出発点を示しています。デカルトは体系的な方法論を提示し、確実な知識の構築を目指します。彼の方法は科学的思考の基礎を築き、現代の科学と哲学に多大な影響を与えました。
⒌スピノザ 『倫理学(エティカ)』『知性改善論』
ベネディクトゥス・デ・スピノザ
Benedictus De Spinoza生誕(1632-11-24) 1632年11月24日
ネーデルラント連邦共和国・アムステルダム死没(1677-02-21) 1677年2月21日(44歳没)
ネーデルラント連邦共和国・スヘフェニンゲン学派 合理主義哲学、理神論、汎神論、啓蒙思想、スピノザ主義(Spinozism)の創始者
17世紀の哲学 西洋哲学
研究分野 倫理学、認識論、形而上学、ヘブライ語文法
『倫理学(エティカ)』『知性改善論』
スピノザの『倫理学(エティカ)』は、人間の存在や幸福について深く考察した著作です。彼のパンテイズムの理論や「知識の愛」の概念は特に興味深く、人間の自由と幸福に向けた重要な指針を提供しています。彼の哲学は、今日でも多くの人々に影響を与えています。
⒍ライプニッツ 『単子(モナド)論』 『人間悟性新論』
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ Gottfried Wilhelm Leibniz
(1646-07-01) 1646年7月1日
神聖ローマ帝国・ザクセン選帝侯領ライプツィヒ(1716-11-14) 1716年11月14日(70歳没)
神聖ローマ帝国・ブラウンシュヴァイク=リューネブルク選帝侯領ハノーファー学派 合理主義哲学 モナドロジー、唯心論
研究分野形而上学、認識論、存在論
自然哲学 科学哲学数学、論理学倫理学、人間学弁神論、神学
東洋哲学、中国哲学主な概念 微分積分学 ライプニッツの微分の記法 モナド 予定調和
充足理由律 可能世界論 なぜ何かがあるのか 最善世界説
弁神論 二進法 ライプニッツの公式 ライプニッツの調和三角形 行列式の公式
図形推論フェルマーの小定理の証明 運動エネルギー 交代級数の収束判別法(AST)かっつ
『単子(モナド)論』 『人間悟性新論』
⒎パスカル 『パンセ』
『パンセ』
パスカルの『パンセ』は、人間の宗教的な信仰や哲学的な疑問についての深遠な考察を含む著作です。彼は人間の有限性や無力さを強調しながらも、宗教的信仰を通じて人間の存在の意味を見出そうとします。彼の有名な「パスカルの賭け」の議論は、神への信仰が持つリスクと利益について深く考えさせられます。『パンセ』は、人間の精神的な探求と神への信仰の複雑な関係を描いた作品です。
⒏F・ベーコン 『新オルガノン』『ニュー・アトランティス』
フランシス・ベーコン Francis Bacon
生誕(1561-01-22) 1561年1月22日 イングランド王国・ロンドン
没(1626-04-09) 1626年4月9日(65歳没) イングランド王国・ロンドン
学派 ルネサンス哲学 イギリス経験論 主な概念 知識は力なり
『新オルガノン』『ニュー・アトランティス』など
フランシス・ベーコンの『新オルガノン』は、科学的な方法論に関する革新的な論考です。彼は経験主義の立場から、自然の法則を発見するための実験と観察の重要性を強調しました。彼の帰納法の理論や仮説の構築方法は、現代の科学方法論の基盤となっています。『新オルガノン』は、知識の獲得と自然の理解に向けた手法についての貴重な指南書であり、科学革命の進展に大きな影響を与えました。
⒐ロック 『人間悟性論』『統治二論』
ジョン・ロック John Locke
生誕(1632-08-29) 1632年8月29日
イングランド王国・サマセット、リントン
没(1704-10-28) 1704年10月28日(72歳没)
イングランド王国・エセックス
学派 イギリス経験論、社会契約、自然法
『人間悟性論』『統治二論』
⒑ヒューム『 人性論』
デイヴィッド・ヒューム David Hume
イギリス経験論哲学の完成者
『人性論』
⒒ホッブス 『リバイアサン』『ビヒーモス』
トマス・ホッブズ Thomas Hobbes
主な概念 社会契約伝統の近代創設者、自然状態に於ける生とは「孤独、貧困、不快、粗暴、短い」
自由意志論においては古典的両立論の代表的論者
『リバイアサン』『ビヒーモス』
⒓ルソー 『人間不平等起源論』『社会契約論』
ジャン=ジャック・ルソー Jean-Jacques Rousseau
先駆のトマス・ホッブズやジョン・ロックと並びルソーは
近代的な「社会契約(Social Contract)説」の論理を提唱した主要な哲学者
⒔モンテスキュー 『法の精神』
シャルル=ルイ・ド・モンテスキュー Charles-Louis de Montesquieu
まだ読んだことのないものがたくさんw
どこから読むとするかな…(;・∀・)
続きは↓www